どこかで聞いたような懐かしい話:「この世の全部を敵に回して(白石一文)」
白石一文の『この世の全部を敵に回して』だが、「居酒屋で知り合った、面白いんだけど深く絶望しているオジサンの人生論」だ。表紙の顔そのまんまの内容。
内容(「BOOK」データベースより)
私という人間は、生まれてこなくてもちっとも構わなかった。二十一世紀の「人間失格」。
「矛盾は受け止めるけど、そのまえにちょっと言わせろ。5分だけ(実際は2時間)」みたいな独白。
私は懐かしく思った。高校生のときに夢中になったE.M.シオランにそっくりだ。
ところで。前の2冊は捨ててしまったのだが、この本は捨てることが出来なかった。乱丁本ということもあり、書店が返金してくれたからだ。