友人の妻との情交で腰痛が治る「もしも私があなただったら(白石一文)」

白石一文の博多ものの1冊、「もしも、私があなただったら」(2006年4月)

内容(「BOOK」データベースより)
6年前に会社を辞め、郷里の博多に戻ってきた藤川啓吾。小さなバーを経営する現在の彼には、どうしようもない孤独と将来への漠たる不安があるだけだった。そんな彼のもとへ、ある日、会社時代の親友の妻・美奈が突然訪ねてくる。ほろ苦い過去を引きずりながら再会した啓吾に、美奈は驚くような相談を持ちかけてきたのだった―大人の男女が互いに愛し合うとは一体どういうことなのか?

冒頭、主人公が博多の飲み屋のオヤジだったから、へぇ、白石にしては珍しいと思ったのだが、すぐに元大手企業のエリートサラリーマンということが分かり、ああ、やっぱりな展開。243ページという、白石にしては薄い本だから理屈も少ない。そのため、ご都合主義が目立つ。

島耕作よりも黄昏流星群。