淳之介の背中 吉行文枝
有限会社港の人 2004/6/16 初版第1刷発行
http://www33.ocn.ne.jp/~mnh/
発売:新宿書房
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淳之介というのは、吉行淳之介のことです。吉行文枝さんは、奥さん。吉行との出会いから、彼が宮城まり子とくっついて、家を出るまでの期間の、(おそらく)いい思い出だけを書いたものです。
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さて、子どもを産むと女は変わるという。変わったのは本当に女=妻なのか。それとも男=夫なのか。
女は子どもを産んだ瞬間に、妻から母に、突然変わることができても、男は夫から父に、急には変われない。
特に、吉行エイスケは、父親らしくなかったからなあ。欲を言えば、いっしょに母と父になってほしいのだが、男のほうが夫のままだから、すれ違いが起きたんじゃないのか。
逆の場合もあるだろう。夫が父親になったのに、妻がずっと妻のままで母親になれない、なんていうことも。
二人だけの生活が長いと、子どもができたとたんに、こんなはずじゃなかった、となるのでは。今は、ハネムーンベイビーって多いのかな。できちゃった婚のほうが多いのかな。