2010-07-17から1日間の記事一覧

『猟銃』(野呂邦暢)を読み終えた

集英社から1978年12月10日初版発行。この短編集の特徴は本の帯にあるとおりだった。 けだるさの支配する男と女の時間にくっきりと形どられる透明な悲哀! 生きていることの後ろめたさ。生活が、ザルに水を汲む作業のようにさえ思えてくる毎日――妻の愚痴が、…