『文彦のたたかい』(野呂邦暢)を読み終えた


昭和53年2月20日集英社発行

滝本竜彦の『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』のような学園戦闘モノを妄想していたら……。

転校生の美少女麻生明子。その麻生をぼくら美術部のモデルにたのんだまではよかったがある日親友の寺田がぼくに告白した。この一ヶ月、一日も欠かさず麻生に手紙をだしてると。しかしぼくだって麻生が好きだ。――大学受験のみにあけくれるたいくつな高校生活それをもっと有意義に生きたいと思う。”ぼく”こと山口文彦。友情と恋とにはさまれたひとつの試練がいま文彦に訪れようとしている。

とあった。

じゃあ、文彦君がずっと戦うのね、と読み始めたが……短編集だった。

  1. 文彦のたたかい
  2. うらぎり
  3. 真夜中の声
  4. 弘之のトランペット
  5. 公園から帰る

感想は後日、追記する。これで、野呂邦暢の書籍化された小説はすべて読んだことになる。