1970年代後半のアストル・ピアソラ再評価

1970年代に入って、自分のタンゴが「踊れない」ということでアルゼンチンでは評価されないことに嫌気がさしたピアソラは、ヨーロッパに渡り(主にイタリアで)へなちょこフュージョンを録音していた。

その中の1曲にリベルタンゴがあった。

リベルタンゴはモデル兼シンガーのGrace Jonesにカバーされるなど、お洒落な人間を中心に見直されるきっかけになった。ちなみに、Grace Jonesのりベルタンゴは歌詞付きである。I've seen the face before. どこかで見た顔ね。

I've seen that face before... - Grace Jones

残念ながら、ピアソラ自身のリベルタンゴyoutubeでは見つからない。誤解されるのだが、ヨーヨーマのビデオに写っているバンドネオン奏者はピアソラではない。小松亮太バージョンのほうがオリジナルに近い。

リベルタンゴ - 小松亮太

私がピアソラを知ったきっかけは中学生のときに近所の図書館で「ブエノスアイレスの四季」のLPを見つけたこと。その後、恵比寿で中南米音楽誌が運営するレコードショップでアルゼンチン版を購入するようになった(現在は阿佐ヶ谷に移転)。60年代のピアソラを期待してイタリア録音版を買って、それはもう、がっかりしたのだった。高校生にとって輸入版LP1枚はとても高価だから。

1982年に初来日したときは、共演者の藤沢嵐子応援団の年配のタンゴファンと、私のようなプログレニューウェーブファンという全く異なる客層で席が埋まった。

以下、ピアソラの映像。1921年生まれなので68歳のときの映像が多い(1991年没)。

Astor Piazzolla & Antonio Agri - Soledad


Adios Nonino (bbc live 1989) - Astor Piazzolla


Tanguedia (bbc live 1989) - Astor Piazzolla


Adios Nonino - Astor Piazzolla


Astor Piazzolla y su Quinteto Tango Nuevo - Adios Nonino


Verano Porteno - Astor Piazzolla - Tango


Astor Piazzolla: milonga del angel


Muerte Del Angel/Astor Piazzolla


Bandoneon Tango "Fracanapa" Astor Piazzolla


Astor Piazzolla- Tristezas de un doble A (Parte I)


Mina & A. Piazzolla _ Balada para mi muerte _ Live 1972


Milva & Astor Piazzolla - Los pajaros perdidos


Milva & Piazzolla - Balada para un loco


Balada para un loco  Amelita Baltar


Verano Porteno (Piazzolla) - 小松亮太