Patti Smith:Horses 2005 かっこいい年のとり方
白人の年のとり方は参考にならない。ましてや女など…と書いてみるが、今年の12月に5060歳になるパティ・スミスの年のとり方は好きだ。
ほとんどを中古盤で済ませていた私が、最初に買った輸入版LP。それは、パティ・スミスの"Horses"だった。
1975年。Aristaの塩化ビニルは、国内盤にはない独特のニオイがした。Atlanticのニオイ、Virginのニオイ、Warnerのニオイ、ECMのニオイ。それぞれ違っていた。塩化ビニルのニオイだけで、どのレーベルか分かる人もいたのではないだろうか。CDではそうはいかない。
"Horses 2005"は、30年前のデビュー盤と同じ曲目のセルフカバー集。子育てもある程度終わった彼女の、三周目の人生か。
こう、写真を並べてみると、ガリガリに痩せていて目がギョロっとしたところなど、ジェーン・バーキンに似ている。どちらも、魔女の系譜だな。
パティ・スミスの息子は、ニコの息子と違って、母親を尊敬しているに違いない。