マガジンハウスの二重変換キ印電子本シリーズ

株式会社マガジンハウスは、日本の昔話をパソコンの翻訳ソフトを使って、日本語―英語―日本語の順で自動翻訳させて執筆した単行本を発売しました。仕事やプライベートで利用する機会が増えてきた翻訳ソフトですが、その精度はというと誤訳だらけでまだまだ実用的ではないのが現実。しかし、この本ではそれをあえて逆手に取って新しい表現手段として使ってみました。そこに現れてきた物語は、人間では到底思いつかない文や語句の組み合わせのオンパレード。文章の世界を忠実に表現したカラフルなイラストもさらに読者をエキセントリックな変換ワールドにいざなってくれます。

 前作の「匂いをかがれる かぐや姫〜日本昔話Remix〜」は作家の宮部みゆきさんと北村薫さんから絶賛され、朝日新聞、読売新聞、やぐちひとり(TV朝日)などを始め様々なメディアに取り上げられました(現在6刷まで増冊されています)。そして平成19年度文化庁メディア芸術祭のエンターテインメント部門において奨励賞を受賞いたしました。

*以下のアドレスで立ち読みすることができます。
http://magazineworld.jp/books/1929/(マガジンハウスホームページ内)
http://www.hfj-ami.jp/urashima/(著者ホームページ内)

前作については新聞紙を読んでいないので知らなかったが、奨励賞授与ということは、新作はもっとエキセントリックに励んでいるのか?

ある日の夕暮れ時、うらしまが沖からの帰り、浜辺を歩いていると、木の陰から子供たちの声が聞こえてきました。「カーメ、カーメ、ひっくり返れ!」・・・・・・・


がこうなるのだとさ↓



半世紀前のクセナキス等の「電子音楽」を思い出した。