表題はL.F. セリーヌの評論のタイトルである。国書刊行会から全集が刊行開始された頃はそのPUNKなタイトルに惹かれ、ものすごく楽しみにしていた。けれども、今では、その中身を全く覚えていないどころか「蛆虫どもをひねりつぶせ」だと思い込んでいた次第だ。

言いたいことはセリーヌのことではなく、どんな蛆虫もいずれ成虫になり、羽が生え、空高くまではいかないが、ともかく飛ぶことができるということだ。

芋虫と蛆虫の違いは大きさにあるのか?

フランス人というのは、蝶も蛾もパピヨンの一言で片付けてしまう奴らで、どこで区別するのかというと昼と夜だという。だから蛾は夜のパピヨンとなる。

ものすごく基本的なことなのだろうが、知らずに死ななくてよかったと思った。