骨董遊びの中央線文士たち

arashifurumoto2004-07-05

今日はとても蒸し暑い日だった。
ちょっとした調べものがあったので、久しぶりに図書館へ行った。最近は、図書館も検索システムが完備していて、しかもインターネット対応になっている。どの図書館に探している本があるのか、簡単に分かるようになっていて便利である。
ところが、探している本がその図書館にあるのは分かっていても、どの棚にあるのか分からなかい。もう一度、検索システムで調べてみたら保管庫にあった。
図書館員に取り出してもらってる間に、地下の小さなイベント会場に行ってみたら、井伏鱒二と青柳瑞穂展というのをやっていた。本当に小さなイベントで、この手の催事は、少なくとも1人は係員がいるのが普通なのに、誰もいなかった。
この二人は、文士の集まりで、阿佐ヶ谷会というのを通じて、骨董仲間だったとか。

孫娘さんは、「青柳いづみこ」。変わった名前だ。ドビュッシー研究家のピアニストで現在、大阪音楽大学教授だという。

パリのサロンと阿佐ヶ谷会
http://www.acc-web.co.jp/sinjyuku/0404/koza/A0901_html/A090117.html

私の祖父青柳瑞穂は、中央線沿線の文士が酒を汲みかわす「阿佐ヶ谷会」に会場を提供した人物でした。井伏鱒二太宰治河盛好蔵もこの会の常連だったのです。
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/8059/asagaya3.html

青柳瑞穂というフランス文学者は、『アルゴールの城』(ジュリアン・グラック)の翻訳者として、名前を知ってるだけだ。

10分ほど、その小さな催事を見ていたら、図書館員が呼びに来てくれた。