2004-07-01から1ヶ月間の記事一覧

婦人公論の最新号(2004年7月22日号)に、おそらく口述筆記だろう。吉行文枝の文章が3ページ載っていた(ブースカさんに感謝)。 〈十回目の命日に〉 夫・吉行淳之介の背中を見つめ続けて 吉行文枝 内容、写真とも、『淳之介の背中』と同じ。80歳だからもう…

十回目の命日に

骨董遊びの中央線文士たち

今日はとても蒸し暑い日だった。 ちょっとした調べものがあったので、久しぶりに図書館へ行った。最近は、図書館も検索システムが完備していて、しかもインターネット対応になっている。どの図書館に探している本があるのか、簡単に分かるようになっていて便…

香具師の旅 田中小実昌

河出文庫 2004/7/20 初版発行泰流社から1979年に出版された『香具師の旅』は、古書店で2000円前後だったが、河出文庫で登場。改めて初出を見ると、全て1970〜71年の作品なんだなあ。解説にどんなことが書かれているのかという興味だけで購入。解説は評論家で…

コミさん、復活――「香具師の旅」 田中小実昌

特別な他人 高山勝美 

中央公論社 1996/8/25 初版発行 「いったいきみは、何が欲しいんだ」はっとするほど語気が強い。・・・多加子は、初めて中田の前に立った日を思い出す。あの時からずっと多加子が待っているもの、それは目に見えるものではなかった。中田は、多加子に体を重…

いったいきみは、何が欲しいんだ――「特別な他人」高山勝美