被災地における本のニーズ(カレントアウェアネスからの転載)

 ある人が欲しいと思う本、読みたいと思う本をその人に渡すことが非常に難しく、支援と受援のミスマッチが最も起こりやすい支援のひとつに「本」の寄贈がある。阪神淡路大震災の教訓のひとつとして被災地にむやみに本を送るべきではないとの指摘があった。日本図書館協会へも、一般の市民から図書館まで、様々な個人・団体から本を送りたいので送り先を紹介して欲しいなどの相談が大変多くあったが、ミスマッチが最も起こりやすい支援であること、被災地では送られた本の仕分けなどを行う人手が極端に不足していること、図書館で活用するためには分類をはじめとする目録作成、ラベル等の装備などの準備が必要なことなど、本を送ることの弊害について説明を行い、原則として送り先の紹介はしなかった。

(「CA1868 - 東日本大震災で被害を受けた公共図書館等への支援の動向 / 西村彩枝子」より)

思潮社 ラ・メール選書

  1. 鈴木ユリイカ『MOBILE・愛』(1985)第36回H氏賞
  2. 新藤涼子『薔薇ふみ』(1985)第16回高見順
  3. 中本道代『四月の第一日曜日』(1986)第11回現代詩女流賞候補
  4. 笠間由紀子『樹の夢』(1987)
  5. 国峰照子『玉ねぎのBlack box』(1987)
  6. 柴田千秋『濾過器』(1989)
  7. 征矢泰子『花のかたち人のかたち』(1989)
  8. 小池昌代『青果祭』(1991)
  9. 岬多可子『官能検査室』(1991)
  10. 千葉香織『水辺の約束』(1993)
  11. 高塚かず子『生きる水』(1993) 第44回H氏賞